今回は、1992年に制作された映画『リバー・ランズ・スルー・イット』に登場する二人の青年を通じて、本当の意味での自立について考えてみたいと思います。
舞台は20世紀初頭のモンタナ州。大自然の中で父親と兄弟が愛するフライフィッシングのシーンが描かれており、この映画の一つの魅力となっています。
この映画に関わらず、兄と弟は育っていく中で比較の対象になりやすいと感じました。
どちらがより優れた仕事を得ているのか、どちらの恋人や配偶者が優れているのか、という視点で見られやすく、優越感に浸ることもあれば、負けたと感じることもあるのでしょう。
その葛藤がよく描かれており、最後には二人の明暗が分かれる展開となっています。
この映画の評価は二つに分かれる印象があり、映画が意味するところが分からない、つまらない映画だと評価する人もいるようですが、この映画は、本当に良く出来た映画だという印象があります。
なぜ、あのラストシーンなのか。心理学を学んだ人なら理解できるはずです。
この映画で弟を演じたブラット・ピットですが、同じような性質をホロスコープに持っているのかどうかが気になりましたので、その部分についてもホロスコープから考察しています。
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