今、大学の授業で「精神分析学」というものを履修しているのですが、これが難しい(笑)
フロイトによると、人には生(または性)への欲望(リビドー)と死への欲望(タナトス)が本能的にあると言われています。
「生への欲望」は説明するまでもないと思いますが、「死への欲望」とは、文字通り死にたいという願望、そこまで行かなくても、前向きに生きていくことが難しい時に感じられる、やる気が出ない、面倒に感じるようなことかもしれません。
社会的な風潮として、死を考えたり、前向きな気持ちになれないことは「悪」であり、そんな事を考えるとは何事だという叱責だったり、あるいはその人のやる気を出させようと励ましたり、ということがあるかと思います。
占いに答えを求める人も然り(私もそうでした💦)。人生が辛く苦しいのはおかしい、常に明るく幸せなことがあるべきだ、と考えている人がほとんどではないかと思います。
辛い経験は、自分の魂を磨くため、その経験を通じて成長するためと言われています。
そんな時必要なのは、「死にたくなるような辛いこともある」「やる気が出ないこともある」と、自分も周囲も、その感情を否定せずに受け入れることだと思います。
「長い人生、そういうこともある」「少し休んだ方がいい」と、その感情も認め、受け入れられる人ほど、強くしなやかに生きていけるような気がします。
特に、負の感情を誰かに話すということだけでも、心持ちが随分と変わってくることがあります。